価格で主導権を
ホストの世界では、ホストを全面に立てた競走は行われていますが、
実は価格面での競走は行われていません。
価格設定は、コストや需要に関係なく行われることもあります。
強力な価格競争力を持つ競合製品が出現した場合、市場シェアを獲得して生き残りを図るため、コストをある程度度外視した価格を設定する場合があります。
一方、競合する多くの製品と同じような価格帯に合わせるというやり方があります。
多くのホストは、この「実勢価格」を採用しています。
ホストの時勢価格は、戦略価格ではなく「製品→コスト→価格→価値→顧客」の流れで決められたものが多いので、実勢価格でも何とか利益を出せます。
しかし、ここに新たな価格を提示するプライス・リーダーが出現した場合、どれだけのお店が対応できるのか、疑問が残ります。
ここまでは、顧客が支払う料金の話ですが、ホストに支払う賃金では、プライス・リーダーが出現しています。
資本力のあるグループが新店をオープンさせる場合、お客様を呼べるキャストを高いギャラで集めることが日常的に行われています。
また「高給」というイメージを定着させて、常に集客力のある人気ホストを集めようとしているお店もあります。
池袋にあるお店がオープンし、プライス・リーダーとなったとき、いくつかのお店は追随しました。
もちろん前キャストのギャラがアップするわけではなく、引き抜き対象となるキャストのギャラがアップしました。
プライス・フォロワーの出現です。
しかし、ギャラ上昇はお店の経営を圧迫します。
高給ホストをあつめたことで、集客力が高まればいいのですが、そうでない場合は体力の消耗戦に陥ります。